BENIBANAリリース*ホントに*直前 レポート

昔 「働くクルマ」が好きだった男の子へ忘れていたドキドキを。
どうしてスポーツカーより働くクルマが好きだったのだろう? その働きのためだけの色や形に、何か夢を見ていたのかもしれない。電子ブロックはどお?つなぎ変えるだけでいろいろなオモチャになったっけ・・
そんなワクワクを感じさせる小さなPCできました。大人の遊び、仕事の相棒か(^_^) 選ぶカッコよさ、使う楽しさ見つけてください。

サイズは162x125x47mm、手のひらサイズ。ファンもHDも無い、駆動部レスのGeode300MHzの小さなPCです。アルミ板のケースにアクリル板のフロントパネル、ちょっとだけ洒落ています。

CompactFlash(内蔵)をはじめ、PS/2(キーボード/マウス分岐), CRT, USB, serial, Ether, IrDA, PCMCIAなど豊富なインターフェイスを準備。タッチパネル、計測機器、GPS、携帯電話(IrDA)、AIR H"・・必要に応じて周辺機器をチョイス。あなただけの「働くPC」、ミニマムサイズのシステムができあがります。

おなじみMicroPC Edenとの大きさ比べ。内蔵HD、放熱の仕組みがない分コンパクトになっています。軽さは1/3以下570gとかなり軽く、大きめなポケットならば入ってしまいそう。外部電源もひと回り小さくなりました。
普通にPCとして使う場合、こんな感じに。FILCOの小型アルミキーボードがベストマッチ。小さいキーボードと並べていますが、それと比べてもこんなに小さいんですね。

OMRONのブロードバンドルータにのせるとこのくらい。右となりにちょっと見えるのがMicroPC Geodeの縦置き。MicroPC Geodeに比べ、幅と高さはひとまわり小さいのですが、奥行きがちょっと長くなりました。

なにはともあれ分解です(^_^) 分解にはプラスドライバ、フロントパネルには六角レンチ。全てのネジはVICTORINOX サイバーツールで開けられるようなサイズになっています。フロントパネルは将来的に交換可能なギミック。

写真奥の方にはメモリ、中央部にはCompact Flashを入れるようになっています。Geodeは残念ながら基板の裏側のよう。簡単に分解できるのはここまで。

ミニDebian GNU/Linux入りのCFからbootしてみます。
Compact Flashはこのように入り、スイッチONで青いランプが点灯。MicroPC Edenの高輝度な青色LEDではなさそう。

起動時に"Benibana"のロゴが登場。CFからミニDebian GNU/Linuxが無事起動しました。起動してしまえば *いつもの* Debian GNU/Linux。「HDナシのPCなんてどうやって起動したらいいんだー」という心配はどこかに吹き飛んでしまいました(笑)

MicroPCシリーズを開発機として使って、BENIBANAを実際に動かす機体として利用するというアイデアもよいですね。中小企業、SOHOな方が仕事に気軽に使えるんじゃないでしょうか。ファンレス、HDレス、クロスコンパイルの必要も無いお気楽極楽「組み込み系」。無理しないでいつものOSとエディタと言語つかっての開発ってどうですか(^_^)

今度はyet another knoppixをUSB CD-ROMからboot。Knoppix側の不具合なのかboot一発でGUIまでは行きませんが、テキスト起動→X起動にて無事KDEが使えるようになりました。

HDへのインストールなしでWindow環境が使えます。これはBENIBANAの開発環境としての利用できる可能性がありますよね! Knoppixは自在にカスタマイズできますので、軽量化したり、各種ツールを入れるなりしたBENIBANA用Knoppixなんて素敵です。

こんなに簡単に試せる組み込み系って案外無いんです、これはいい線いってます。組み込み系入門の敷居が一気に低くなりました。

BENIBANAはハイテックシステム内でも最も古くて、新しいシステム。プロトタイプは1年以上前にすでに働くPCとして現場で使われています。BENIBANAの名前は「山形発」を印象づけるためにオリジナルの機体に塗られた「紅花色」から来ています。

5ヶ月前に現行試作品を見せて頂きましたが、今までたくさんのフィードバックを得て着実に煮詰められてきています。実際に使ってみて開発の際に気が付いた不都合、小型計算機研究所に寄せられたMicroPCシリーズのフィードバック、モノとして所有する喜びを確実にレベルアップしてきています。趣味人の遊び道具として、そして職人のこだわりの道具として注目されそう(^_^)

ルータとかインターネットサーバじゃない、本当の意味でのMicroPC、「働くPC」としての姿を見せてくれそう。