Takemaru.com/日本酒雑記界隈に集まってくれる、日本酒を愛してくれている人たちを対象に「日本酒好きの姿大調査」のアンケートを行いました。さて、どんな姿が見えて来るでしょうか、お楽しみに。

調査日:2002/12/14〜24
調査法:Takemaru.com上でのWEBアンケート
母数 :35人 (日本酒好きなら、消費者/業界関係者不問。1PCから1投票だけの制限のみ)


片寄っているんじゃないか? ええ、片寄っていてもいいじゃないですか(^_^) ここに遊びに来てくれる人たち全員で何かできれば楽しいな、そんなところに今回の企画の主旨があります。今回参加していただけた皆さんは「日本酒を愛していて」「インターネットを利用できて」「Takemaru.com」を知っている方々。少なくとも受け身だけじゃなく能動的に行動を起こせる方々です(^_^)「平均値」ではありませんが「積極的な方々の姿」が見えてきていると思います。

まずは男女比から。女性が2割強。

インターネット利用者の男女比は6:4と言われています。好きなことにのめり込んじゃう男性と、ライトに好きなままでいられる女性の差があるかもしれません。「日本酒を愛する女性が増えた」と聞きますが「好きだけどWEB上で調べてあるくほどではない」ということかもしれません。
この構成は単なる日本酒好き、消費者としての分布でなく、インターネットを利用して、日本酒を通してのコミュニケーションを求めている層の構成だと思います。

そういった意味では、今回のアンケートは本当の意味での日本酒愛好家(毎晩晩酌するお父さん世代)の意見は含まれていないと言えるかも。

逆にインターネットという手軽なメディアを利用し、日本酒についての意見を発信/受信しているのはこの層と言えそう。40歳代、50歳代のトレンドも気になるところ。
もともと日本酒を飲まれる方対象なので、日本酒が人気なのは当たり前ですね。でもなぜか35人中33人しか日本酒に入れていません(^_^;;

また、Takemaru.comは地域密着型サイトゆえ、竹丸の実際のお友達が住んでいる宮城・山形からの解答が多く(多分)、関東以北での傾向が出ているかもしれません。全国区では焼酎好きがもっと増えるかも。ですが、ワイン・モルトにくらべ焼酎への興味は強いというのは意外でした。
年齢層からも分かる通り30代、20代の方の多いアンケートでした。ライフスタイルと連動した「日本酒好き」の姿が見えてきています。あなたの位置はどこあたりですか(^_^)

月に1升以下で約半数を占めています。日本酒に強い興味があるが月の消費量は多くないとも読めます。

販売形式的には月に2升以上飲まれる方は一升瓶販売が嬉しく、それ以下の方には四合瓶販売が喜ばれるのではないでしょうか。
よく利用されている日本酒の価格帯は一升瓶換算で2000〜4000円の範囲。特に2000円代が人気があります。

上記、消費量を考えると日本酒にはあまりお金を使っていないとも読めますが、今回は複数解答になっていますのでその意味ではなく、 2000〜3000円/升 クラスであれば気軽に買える意味となるでしょう。

月に一升以下の人が半数ですから、1500円/4合以下で魅力的なお酒があれば、ついつい買ってしまう・・と読めそう(笑) ほんとかな(^_^;
スーパーという選択肢も欲しいという意見もいただきましたが、今回参加してくださった皆さんは圧倒的に酒屋さんを利用している様子。


品揃えや目で見て選べるところで利用されているのだと思いますが、「日本酒を愛している皆さんは、同じくお酒を愛している酒屋さんから直接 買いたいに違いない」としておきましょう(^_^)

よく飲むお酒の種類は「純米」系 強し。

個人的には、人気の分布は「米の磨き」で二分されると思っていました。 きっと、吟醸と純米吟醸あたりに人気のピークが来ると・・。

でも実際には「アルコール添加」で二分されました。純米と純米吟醸が人気のようです。

一方で、本醸造に注目している人が多いのにも驚きました。しっかりと広範囲で見られているというのは、すばらしいと思いました。

お酒を買う時にお酒を選ぶ主な理由です。
銘柄指名買いが4位で14%。お財布と相談して好きな種類、飲んだことのないお酒を選んでいるという姿が見えてきます。

純米・純米吟醸クラスで、2000〜4000円/升のお酒を、酒屋さんにいって買う。飲んだことのないお酒に興味があるので・・やっぱり酒屋さんでの情報(お店の方とのお話、POP、うんちく紙)が必要とされていそうです。

さて、今までのアンケートで皆さんの実体は見えてきました。ではここからはどんなお酒が気になっているのかを調べてみましょう(^_^)

トップは「純米」「無濾過」の自然派キーワード。一般の食品ものこ傾向がありますね。まじりっけのない *まんま*な物というイメージは分かりやすく、訴求力があります。

続いては専門用語になりますが「中取り」「斗瓶取り」「しずく」と、造りが丁寧ですよというもの。日本酒に興味がある皆さん対象なので、なかなか通なキーワード選択です。

「生」はもっと上位に行くのではないかと思ったのですが、ほどほどの人気で止まってました。

これは意外。「飲みやすい」「フルーティ」を退け「旨味」がトップ。
しかし「コク」「濃厚」「複雑」「どっしり」などはあまり好まれていないようなので、ほどほどの旨さというのが大事なようです(^_^;

お米の旨味を大切にした吟醸香の豊かなもの。旨味と言っても押しの強いものではなく、やさしいものが好まれているようです。

皆さんの好みはどこらへんに位置しますか(^_^)

「冷や」が一般的なようです。そうですね、うちの母ちゃんですら冷やすのがいいんでしょと言うくらいですし。美味しいお酒は冷やでいただくということは一般的になったようです。今度は逆に「冷過ぎに注意」ということが知れ渡ってくるんじゃないでしょうか。

1/3の方たちは温度の違いで、お酒の幅を楽しまれているようです。氷を入れたりするのは私だけか(笑) ジュクジュクになった無濾過生に氷を入れるのも美味しいのに(^_^;; そっか、あまり濃厚な酒は飲まれていないからかな?

日本酒の話を仕入れるのは、酒屋さんからがトップ。続いてインターネット。これはインターネット調査ですから、そうなりますね(^_^;; 友だちのネットワーク、雑誌等と続きます。

やっぱり「酒屋さん」、期待されていますよ〜 (^_^)
続いてインターネット。Takemaru.comはお役に立てているのか〜。


最後に、まとめ。平均像など出してみましょうか (^_^)

飲むのは日本酒だけじゃなく、ビールは基本。日本酒好きとはいえ、そんなには飲めません。月に1升程度。
お酒を買う場所は地酒を置くこだわりの酒屋さん。銘柄指定でお酒を選びもしますが、お財布と相談して、好きな種類、飲んだことのないお酒を選びます。酒屋さんにいろいろアドバイスをいただきながら、結局 1升換算で2000〜4000円クラスの純米酒/純米吟醸に落ち着くみたい。やさしい吟醸香に米の旨味、口の中でふくらんですぅっと消える。そんな飲みやすいお酒が好み。
アル添されているものよりは、純米なもの。無濾過なものならなおよし。しずく酒や斗瓶取りに憧れながら、手ごろなところで中取りなものはないかと、ちょっとだけこだわってみる・・。

そんな、姿が見えてまいりました。いかがでしょうか、皆さんは平均からどれだけ外れていましたか〜(^_^)