樽平酒造

雪国やまがた銘酒蔵めぐりに私が参加して4年目になりますが、今シーズンはちょっと動きが鈍く、パスポートにスタンプをもらったのはここだけ。最初で最後の見学になりました(^-^;
毎年ここだけには来ているんです。学生の時に初めて飲んだ(といっても過言ではない)心のお酒、入門にして今思えばすでに玄人のお酒だったという思いでもありますし、見学して楽しいお蔵さんなんですよね、私の両親も嫁さんもここで「お蔵デビュー」です。

シーズン終わりということで参加者も駆け込みが多いらしく30名程だったとか。案内して下さる方もあんなに慣れておりとても親切。道具も昔ながらの木製のものが使われており見ごたえ十分。
米沢の西、川西町にある樽平酒造は1500石程の中規模のお蔵さんで、昔ながらの作り方にこだわり「らしさ」を大切にされています。
写真は洗米などをする場所なのですが、すでに仕込みは終わり、撤去されていました。

吉野杉に樽に寝かせる樽酒がその「らしさ」の真骨頂。黄金色の酒色に香しい杉の香り、そして濃く押しのある熟成旨味。飲む人を選ぶ酒、まさにそんな筋(しかも極太の)の通ったお酒です。

釜と暖気(だき)という中に水やお湯を入れてお酒のもとである醪(もろみ)が入ったタンクの中に入れて、温度を調整する道具です。

麹室です。お酒の元の元は、麹。これを作る場所はお蔵さんの心臓部です。樽平さんには2つの麹室があったのですね、初めて知りました。麹造りも終わっているので全部見せていただけたのでしょう。
左は毎回見せていただいていた室、右は始めての室。右の部屋にはいろいろなこだわりがありました。天井は竹、その上にはおがくずが敷かれているそう。天井床共に手動で開く通気抗が多くこまめな管理ができるそうです。
酵母を培養させる酒母の部屋。時期が時期だけにここももぬけの空。
右は醪(もろみ)の入ったタンクたち。

お酒を搾る槽(ふね)です。右は素ろ過しているところでしょうか。
ここで衝撃の新事実が発覚。樽平になるか住吉になるかは結果次第とのこと! 旨口にできたら樽平、辛口に仕上がったら住吉とのこと!! なんかショック(笑)


見えますか? 少し青みがかった黄金色、樽平カラーです。そして最後はお酒を試すことができます。今回は人数も多いため通路での簡単な利き酒しかできませんでした(^-^;
写真撮っている暇がなかったのですが、実は絞りたてのお酒もいただいたのです。グレードとは関係なく、なぜか絞りたてはうまいの法則は健在ナリ。

事務所にはお酒がいっぱい。お米は山田錦、亀の尾、出羽燦々、ササニシキ。酵母は7号がメインで自家酵母もあるとか。火入れしてたる詰めしたうち、旨口が「樽平」となり辛口が「住吉」となる。樽に入れられない「雪むかえ」というシリーズもあり。
私は毎年ここで「極掬粋(ごくきくすい)」という山田錦特別純米原酒を買っている。友人らは決まってワンカップを箱買いだ(笑) でも、あの旨い特別本醸造なら気持ちも分かる。

お蔵めぐりにはなぜか麺が良く似合う・・というか、良く食っている(^-^) さて、今回は米沢の「やまとや山大前店」。学生の時にはいったことがなかったが、最近になってブレイクしているというお店。
魚ダシ系でニンニクと生醤油感の強い真っ黒スープ。正当派米沢ラーメンではないが、正当派ばかりでも面白くない。腹をすかせてすするべし(写真は大盛り)。「 おしょうしな」は米沢弁でありがとうございましたの意味。
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