「十四代を楽しむ会」に参加してみた。

十四代といえば今や山形を代表すると言っても過言ではない(?)日本酒。その濃厚で旨みの深いこと極まりない味わいに人気が集中、今や幻の酒となりつつある十四代がいーっぱい飲める(嬉)というのだから、行くしかあるまい。
この「十四代を楽しむ会」、山形の「もとさかや」さんが毎年10/1(日本酒の日)に行っているものだ。去年は平日だったので参加することが出来なかったが今年は金曜日(それだって平日じゃん!)、会社を午後休み山形まで一泊酒のみに出発だ〜っ(笑)


場所は「馬見ヶ崎総合宴会場」、山形市内を流れる馬見ヶ崎川沿い、日本一の芋煮会会場のやや下流にある「宴会場」だ。総合宴会場ってのが良く分からなかったが(^_^; 飲み屋さんでした。隣には山形県護国神社、七五三詣で有名な神社だそうだ。受付は毎日9時〜18時までだそうだからDon't miss itだ。


こんな感じで120名ほどの参加だそう。お料理もしっかり宴会スタイル、気取らない感じでグーです。さすがは「総合宴会場」っ(笑)


今回こんな楽しい機会をあたえてくださった、企画者「もとさかや」の若旦那さんです(画面中央)。

出品リスト
00 (仕込み水)
01 本丸しぼりたて生(98年12月) 特別本醸造(吟醸規格) 五百万石
02 龍泉 七垂二十貫(斗瓶囲い) 純米吟醸 愛山
03 大吟 七垂二十貫(斗瓶囲い) 大吟醸 山田錦
04 厳選純米出羽燦々 純米吟醸 出羽燦々
05 純吟 八反錦  純米吟醸 八反錦
06 純吟 七垂二十貫(斗瓶囲い) 純米吟醸 山田錦
07 純吟 愛山  純米吟醸 愛山
08 槽口八号 特別本醸造(吟醸規格) 佐賀酒12号
09 純吟 雄町 純米吟醸 雄町
10 純米無濾過 特別純米 美山錦


写真はリストの順です。







竹丸メモ

00 : エビアン、ボルビック、南アルプス天然水のうちどれかといわれれば「南アルプス天然水」系。まったく味がしない水。
01 : ご存じ、濃厚甘口で旨みが強い。白粥をたべたときの後味のような穀類っぽい雑味。強く香る。十四代の基準たる酒。
02 : 十四代フラッグシップ酒。十四代としてはさっぱりとした味わい。雑味も少なく、香りも少ない。あくまで十四代なのだが、綺麗なお酒。
03 : 鑑定会出品用。雑味が無く、龍泉の純度を高めた・・さらに精製した(?)という感じ。とっても綺麗。
04 : 他の純米吟醸に比べ、味の切れが雑。するどくピリっと切れ上がる感じ。
05 : 他の純米吟醸と比べて、冷えていても甘みがややつよい(?) 温度があがり、みどりっぽい香りが気になった。
06 : 他の純米吟醸に比べて、甘みが穏やか。味の切れがゆっくり。
07 : 山田錦にくらべてちょっと甘い(?)
08 : 甘くて旨い。本丸と違い雑味がないし香らない。
09 : 山田錦の純米吟醸と似ているかな。ちょっと違いが分からなかった。
10 : 香らず、雑味がない。穏やかに甘い。ちょっと粘性が高いか。

結論:どれを飲んでも十四代というのが偉い! どの酒も十四代の枠組みからはみ出ていない。甘くて濃厚な旨口。本丸は派手な吟醸香と後味にざらつきが印象的。高くなるほど甘みが穏やかになり、香らなくなる。雑味もなくなり、綺麗になる。もし品数をしぼるのであれば「本丸」「純吟 七垂二十貫(斗瓶囲い)」「純米無濾過」にすると思う。竹丸ベストは本丸だ。
さすがは「城の二の丸、三の丸が落ちても、本丸が残れば大丈夫」という意味を込めて作られている酒だけある。


同席した4人組の方達、なんと青森からいらっしゃったそう。無事帰れましたか?
それと悪乗りする著者近景(^_^; 酔っ払ってたわけじゃないですが、一応「おやくそく」ということで(笑)


おまけで「高木酒造」の写真も撮ってきました。そば街道で食事をとったのでちょっと寄り道。青森の方達もよるって言っていたな、たどりつけたかな?