きよそば

大石田にある「きよそば」といえば、山形のそばシーンにおいてかなりのビッグネームといえるはず。メジャーを知らぬままウンチクを語ることが多い私ですが、山形のそばシーンにおいてもまた、きよそばを知らないままいたのでした(^_^;
大石田町、最上川のすぐ南側の住宅地にそのお店はありました。看板と暖簾がなければ通常の民家と違わない店構え。そば街道に並ぶ他のそば屋が昔ながらの藁葺屋根の民家、もしくはそば屋ぜんとした店構えをしているのと、明らかに違った雰囲気です。

入っても明らかに民家。ちょっと広い台所とふすまをとっぱらった畳の部屋(^_^)  一緒に行った仙台日本酒倶楽部の皆さんが部屋の一画に陣取ります。
山形のそば屋の定番、そばの茹で上がりを待つ時間のおもてなし、お漬物、煮ものが出されます。こういったところでもお店の良し悪しがでます。人数が多いと大皿にまとめて盛られてきちゃうところなどは田舎風な演出(笑)
ワラビ、ウドの煮物がおいしかった〜っ。

たのんだのは「板そば」。
ここの板そばはやや小振り、いやこっちが普通なのか?これなら安心してハシゴができるぞ(2軒は回る予定でした)。
つなぎ無しの10割そばにしてはそばの色がやや白めで、つやつやしていてちょっと上品な田舎そばだ。田舎そばとしては中くらいの太さで、しゃっきりとした歯触り、喉越しはすばらしい。雑ではなくこぎれいな田舎そばといった印象。
つけ汁は、魚系だしがややつよい甘みのあるもの。
かいもち(そばがき。ここのお店のメニューには「かえもず」とあった(^_^))もたのんでみました。私、そばがき初体験なのです。うれしー。
そば粉をお湯で練ったこの一品。ゴマたれと、納豆がついてきました。納豆と薬味の入った器にそばつゆを入れ、そこにそばがきをからめて食す。ややゆるい餅という感じ。お腹にどっしりたまります。とても一人では食べきれません(^_^; 板そばのサイドメニューとして頼むのであれば、4〜5人で一つでいいくらいです。 そば屋をハシゴするという野望はこの時点でほぼ諦めモード(^_^;; 今回は余裕だと思ったんだけどな〜。
納豆に飽きたら、ごまだれで食す。納豆、ごまだれ、納豆、ごまだれ・・。そばがきは腹にたまる。げぷ。

創業11年、先代の「きよ」おばあちゃんの打つそばの味はお嫁さんにもしっかり引き継がれているとのこと。おいしかった〜っ。
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