そば街道

山形にも秋がやってきました。山形の秋と言えば?
芋煮会?・・いえいえ。
ラフランス?・・なかなか。
まだまだあります、山形の秋の風物詩。それは「新そば」。山形はそばで有名な土地ですが、どうせ食べるなら秋。収穫されたばかりのそばで決まりでしょう!

なんて、かくいう私もあまり「新そば」なんて意識したことはありませんでした。確かに秋になれば山形のお店でその言葉を良く聞きます。しかし、意識して食べていたわけではありません。私が山形にいた頃・・学生の頃というものは、そもそもあまり「そば」に興味がわかないころだったと思うのです。量と安さ、味の濃いものばっかり追いかけていた頃には、この味わいが理解できていなかったのかも知れません(笑)

あれから6年・・私も30を越えいよいよわかる頃となったのでしょうか・・タウン誌に踊る「新そば」の文字に誘われ山形に行ってみました。


目指すは「そば街道」!
何やら旅愁を誘うその響きは私の心を動かすには十分でした。調べればどうもごく最近、平成7年に村山市の観光課が提唱したものだそう・・(がっくり)。でも、いい!「使える」ことには間違いないのだから(笑)

写真は文化伝承保存観付近のそば粉挽き用の水車。







場所は山形県村山市、JR奥羽本線、楯岡駅から袖崎駅にかけての最上川沿い、最上川の3難所と言われている場所(初めて知った)です。街道沿いに点在する十数軒のそば屋さんを結んで「そば街道」という名前をつけたそう・・。

でも、一本の街道というにはあまりに無理がありすぎ(^_^; ガイドの地図を見ると確かに太い一本の道で表されていますが、それはうそ〜 細い道を無理やり結んでの街道です(笑)
イメージでは「山の間を縫う街道」でしたが、さにあらず。田舎の住宅地を結ぶ道という感じ。ちょっと期待外れでしたが、北の方(一番店から五番店あたり)はイメージ通り!山の間の道です!(上の滝の写真はそこで撮りました)

そば街道を一往復してから入る店を決めました。そのお店は「六番店 三郎部兵衛そば」です。
場所は *おおよそ* ここ



なぜそのお店にしたか? 
それは左の写真を見てください。これです、これ! This is そば街道〜っ!いいでしょうこの藁葺き屋根の農家。築200年らしいのですが、ここでそばを食べられます。くぅ〜食べる前に満足っす〜。










中に入れば正面に囲炉裏。ぶら下がる鉄瓶、周りに刺され焼かれているイワナ。店内・・というか中は民家、いわゆる昔からの農家の家のふすまをぜーんぶはずして、一つの大きな部屋にしているイメージ。仏壇もありますし、壁には小中学校の卒業作品として作られたかのような大きな版画。どうです、良い雰囲気でしょう?(笑)私の小さい頃行った、母の実家もこんな感じでした。

注文するのは「板そば」(写真は大板そば)。ザルにもられれば「ざるぞば」、板に盛られれば「板そば」なのですが、なんと説明すればよいでしょうか。底の浅い板でできた箱に盛られてきます(山形では板そばといえば普通に知られています)。

出てきたのは、黒くて太くて歯ごたえのある田舎そば。しかもこの舌触り喉越し・・フレッシュ! そば粉10につなぎが1の「十一そば」というものらしい(足して10にしないか?普通 ^_^;) この雰囲気無くしても、かなり美味しい! ここは良い!お勧め!お勧め!

注意:大板そばはかなり量が多いので、ノーマル板そばをお勧めします・・げぷ。


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