雪灯籠祭りで謎の鍋発見!「とろべこ」って?

毎年2月の第2土・日曜日に行われる「雪灯籠祭り」今年は2/14,15日に行われました。時は折しも西高東低の冬型の気圧配置、大きな雪雲に日本全国がすっぽり覆われており、米沢も大雪に見舞われるのでした。

写真は雪に埋もれる「ホテルサンルート」(笑)事情に詳しい現地特派員によれば、雪が激しかったのはほんの数日、灯籠はすでに運び込まれた雪によってでき上がった後だったとか。でき上がった後なのでまさに無駄雪!だったことでしょう(笑)私も当日現地入りするも上山を越えたあたりから吹雪はじめ、高畠あたりで視界がまったくない暴風雪!いくらなんでも降りすぎだっつーの(笑)




町のいろいろなところにも灯籠が置かれるのがこの雪灯籠祭りなのですが、中心地といえばやっぱり「上杉神社」でしょうね・・。っと思いまして、典型的な写真を準備させていただきました(笑)夕方5時くらいと7時くらいのショットです。雪灯篭の本番は夜なのですが、私のデジカメQV-10はご存じの通りショボショボなので、フォトレタッチしまくってなんとか見れる程度に仕上げました。ほとんど画像解析です(笑)
雪灯篭祭りは「さきの大戦で亡くなられた魂を慰める」ための祭りだそうで、たしかに上杉神社を取り囲む灯籠が雪景色のなかぼんやり明るむ雰囲気は厳かに感じられ、身が引き締まる思いっす。



今回、特に楽しみだったのは「とろべこ汁」!
信頼できる情報筋によれば、なにやら「鍋合戦」に参戦すべく開発された鍋だそうで、起死回生の一品とのこと。まず「鍋合戦」というものが何かは不明なのですが(要勉強ですな ^_^;)、おらが町の名誉をかけた鍋による、熱い!熱すぎる! 戦いだとということは容易に想像ができます。現地では十分メディアで紹介されており、その人気はかなりなものらしい・・(予想)。
祭り会場でその姿を現すとの情報を元にさっそく駆けつけてみると、吹雪の中すでにこんな行列ができていた。お、おそるべし「とろべこ」。 周辺では「豚汁」「キムチ鍋」が300円/杯がすぐに食べられる状況だというのに、500円の、しかも行列まで作って食べる価値はあるのか。激しく疑いながらも並んでしまう自分が悲しい(笑) まぁ、お約束、基本だ。

ず、ずばり、誤解を恐れずに言ってしまえば、とろべこ汁、それは「芋煮 塩味バージョン」!
肉は牛 すね肉の厚切り!里芋とおなじサイズに切られた玉コンは食感の意外性、山形名物でポイント高し! みぞれ鍋風の大根下ろしの山盛りは味を邪魔せずにビジュアル的に大成功!てっきり里芋のヌメリかと思っていトロみのある汁はカタクリ粉でトロみを整えているとのこと。確かにこのトロみ、芋煮では鍋後半にしか楽しめないものだ。それを最初から味わえるようにとの配慮、まさにあっぱれ! 味皇がいたならば(^_^; 「うまいぞ〜っ!」と叫ぶことうけあい。
というか、あの極寒の吹雪の中で待たされ凍えながらに食べた鍋なので、その時点ですでに3割増なのであった(笑)

後日談:この鍋の最大の弱点は大根おろしなのだそう。おろすのに時間がかかり多くはさばけないのだとか・・ ん?先日の行列、原因はそれか〜っ!

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