宮城県清酒鑑評会 in 夢メッセみやぎ


10/16,17の両日「いきいき産業フェア'99 みやぎものづくり まるごとフェスティバル」が行われました。秋晴れで冷え込む仙台の「夢メッセみやぎ」まで遊びに行ってきました。ま、当然お酒がからんでのことですが(笑)それは後ほど。


宮城の会社による出展や、各市町村による特産物の販売、露店など大盛りあがり。ステージには料理の鉄人「道場六三郎」も来ていたり、ケヤッキーも来ていました(笑)ですがね、昼御飯抜きで来ている私らにはもっと気になることが・・。やっぱ魚介類を焼かれたひにぁ〜食っちゃうでしょう。焼き牡蛎、ほたてのすいとん、スペアリブ、フカヒレのスープ、ずんだもち・・食べました、食べました(^_^) お酒の前の腹ごしらえはこれでばっちりっす。


併設されている会議棟では、お目当ての「宮城県清酒鑑評会」が行われています。実際に鑑評会に出品されたお酒そのままが利き酒できちゃうという会でした。並んでいたのは150種類ほどのお酒達、同じ蔵で同じ米、同じ作りでもタンクの違いや5%程度の精米度合いの違いなどで複数出品されているものもありました。うーん、違いが分からんぞ(^_^) 利き酒ですから、ちょっと口に含み、ぺっと捨てるのですが、そーんなことしません。飲んじゃいます飲んじゃいます(笑)若い人から年輩の方、男性に女性、多くの方でにぎわってました。


ちょっと味気なかったのは、スポイト飲み(^_^; 自分の小さなコップにスポイトですくうさまは、なにか理科の実験のよう(笑)ですが、それが良かったですね、あれだけの数を味わうには。
以下、私の感想。まず最初に、前回の「穣りの宴」で書いたことを撤回させてください(^_^; 私の不勉強でした。宮城の蔵は十分美味しいお酒が作れます。蔵の華だってササニシキだって美味しいお酒が作られています!
今回の鑑評会、一般的にそういうものかどうかは分かりませんが、米ごとに分類、作りごとに分類されていました。作りによる特徴、米の種類による特徴がでており傾向をつかむ上で大変ためになりました。また「常温飲み」なため普段飲む温度帯とは違う味のしかたや香りに違いがあることを再認識できました(学生の頃は冷蔵庫にも入れずに飲んでいたものですが、最近は冷蔵庫に入れてキンキンなまま飲んでいたことにちょっと反省)。さらに展示酒は製品化一歩手前の *原酒のまま* 出されているということで、前回の「穣りの宴」とは大きく違った印象を持ったのかも知れません。お米の傾向からしてみれば、山田錦がやっぱり甘みの出かたや後味のおだやかさで一歩上を行きますが、今回の鑑評会展示酒を味わう限り、蔵の華・ササニシキ・ひとめぼれでも旨いと十分言えます。山田に比べ淡白なイメージですが、今回のように原酒のままだとか、常温飲みとかいう状況では旨みが発揮できていると感じました。鑑評会出品酒ということで各蔵丁寧な作りとしているからかもしれませんが(^_^; 「穣りの宴」で感じた市販レベルのものとは、味ののりと後味のひき方が違って感じられました。ここでは各蔵がまだまだそれだけのポテンシャルを秘めているということで、素直に喜んでしまいましょう。宮城の蔵を見直しましたっ! 


一応、今回展示の酒のほとんどを味見してみました。総じて美味しかったのは、「浦霞」「一の蔵」「乾坤一」「綿屋」という王道! (^_^; 本当の *酒通ならば* 斜に構えてあえて言ったりしない、ど真ん中もど真ん中。自称酒好きのこの竹丸、恥ずかしながら言わせてもらいます「それでも、うまかったんだもん」と(笑)ただ、あのラベル達どこでも見たこと無いんだけど、どこで売ってるの(^_^;


ご存じの通り「墨廼江」「日高見」は *普通に* 旨いとして(^_^) マイナーどころとして今回気になったのは、「四季の松島(於茂多加男山)」「宮寒梅」「萩の鶴」「栗駒山」「澤乃泉」。今回は原酒として味わっても濃厚とは言わない酒質でしたので、市販品として加水された場合キンキンに冷やすと風味を楽しめない場合があるかもしれません(穣りの宴で学習)。物足りないなと思ったら、常温に近づけて飲むと楽しめると思います。そんな旨い酒の中にあって、浦霞「禅」はあいかわらず美味しくない気がするのですが(^_^; あれ、トヨニシキのせいじゃないのでしょうか。トヨニシキで醸された酒のコーナに並ぶ他の蔵の酒も似たような味で好みではありませんでした。トヨニシキの酸味の扱いは難しいのではないかと思いました。

今回は参加して大変良かったと思います。間違ったままの生半可なウンチクを改めることが出来ました。 今回 気に入った蔵の酒や、実は良く知らなかった浦霞・一の蔵の酒達を追ってみたいです(^_^)

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