冷戦!冷たいラーメン vs 冷たい味噌ラーメン
マスコミによれば一昨年あたりから「冷たいラーメン」の認知度は一気にあがったという。鍋で煮るラーメンとかラーメンサラダとかラーメン混迷時代にあって、大手食品メーカが取り上げ製品化したのがきっかけだと思う(竹丸推測。多分かなり真実)。私も東京でそのCMをリアルタイムで見て、遠く山形の蔵王の雪解け水のごとき清涼感が口の中を流れる感覚を思い出していました(竹丸真実。多分かなり脚色)。
おっと、ここまできてもまだ気がつかない方達を置いてきぼりにしていくところでした・・。解説しよう!「冷たいラーメン」・・それは冷やし中華とは明らかにたもとを分かつ夏のラーメン。見た目こそノーマルラーメンと変わらないが、冷たい!どんぶり内に氷さえ浮いているのだ(あるいは沈んでいるのだ!)。この風変わりな夏の風物詩(注1)、実は山形発。っちゅーか、山形だけでしか見ないラーメン(注2)。
先日も「所さんの20世紀解体新書」(全国放送)で夏の風物詩の第3位として取り上げられさらに知名度UP(注3)。そんな上なのか、そんな上でいいのか(笑)私は6〜7年前にその存在を知っていたのですが、どうも登場してから50年ほど経っているとのこと。確かに私の先輩のお母さんがデートでそこに行ったということなので歴史も古い。
そんな昨今、私も知らなかったニュータイプ冷たいラーメンを米沢にて発見。さっそくバトル、比較記事とあいなりました。しかもいつもより大きめ写真で行きますっ!
山形 冷たいラーメンオリジナル!山形市 栄屋本店の「冷たいラーメン」。冷たい醤油味のスープに太いゴワゴワ麺。冷たいのに脂の白濁なし。チャーシューには脂部分を切り取った牛肉を用いて脂をカット。不足した脂分を胡麻油で補いるなど、冷たくあってもラーメン感を残す工夫あり。
「猛烈に旨い!」というものでもないが、冷たいラーメンのオリジナル、元祖、本家という意味合いで是非食べて欲しい。冷えたラーメンじゃないのだ、冷たいラーメンという50年の創意工夫を食べて欲しい。
山形市・栄屋本店の場所はここ。
対する、赤湯ラーメン龍上海米沢店の「冷たい味噌ラーメン」。かつて紹介した辛味噌の冷たいバージョン。ちょっと辛い複雑系味噌味の冷たいスープに太めのつるつる麺。
山形冷たいラーメン50年の歴史にまっこうから勝負をいどむ新参者(^_^) この無謀な勝負に全然負けていません!というかこっちはマジうまです。冷たさに無理がない。米沢関係者(^_^;によれば本店では出していないメニューだそうで、食べるためには米沢まで足を伸ばさなくてはいけないようです(山形店で出していればまさに冷戦!
冷たい塩ラーメンも出している店があるようだし)。
米沢市・赤湯ラーメン龍上海 米沢店の場所はここ。
注1:実は夏の風物詩でもない。通年あるんだなーこれが(笑)
注2:東京にある某喜多方ラーメン屋で冷たいラーメンを出しているようだが、それは違う。断じて違う。「札幌
とんこつラーメン」くらいおかしい。ボイコットせよ。
注3: 取材に行こうと思っていた日の数日前に放送すんな〜。案の定、大行列ですんごいことになってました。おそるべし!マスコミ!。
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